犬のマラセチアは、皮膚常在菌のマラセチア酵母菌が、皮膚で異常繁殖を起こして痒みや炎症を引き起こす、真菌性皮膚炎です。

マラセチア酵母菌は、健康な犬の皮膚にも存在している常在細菌ですが、アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が弱くなっていたり、皮脂やフケなどの汚れが溜まっていると、マラセチア酵母菌をはじめとする常在細菌が皮膚や毛穴で異常繁殖を起こしやすくなるため、皮膚炎を引き起こす原因になる事があります。


犬のマラセチア対策に!

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犬のマラセチアの治療

 

マラセチアの治療は、シャンプーによる皮膚洗浄と、抗真菌薬の内服治療が行われます。

 

外耳炎などで耳の中にも異常が生じている場合には、耳の中の洗浄と抗真菌薬の点耳薬による治療も行われます。

 

耳の中の毛が多く生えている犬は、毛を抜いて耳の中の通気性を良くする処置が取られる場合もあります。

 

マラセチア酵母菌は皮脂を好む性質があるため、治療中は脂分の少ないフードを与えたり、体をいつも清潔に保つように心がける事も大切になります。

マラセチア性皮膚炎は、フケが異常に多くなったり、皮脂量が多くなりベタベタする事が多いため、脂性フケ症や脂漏症(脂漏性皮膚炎)と呼ばれる場合もあります。